平成29年度 市立池田病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 533 140 221 288 515 716 1704 3202 2308 502
当院を退院した患者様の年齢を10歳刻みで集計。 70歳代の患者様が一番多く、次いで80歳代60歳代と近年の高齢化社会と当院の患者層が同じであることがわかります。 また、0歳から9歳までの小児患者が多く入院していることも当院の特徴です。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 144 11.84 11.44 0.88% 76.45
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 72 13.40 10.61 4.17% 78.64
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 65 8.94 7.87 0.00% 65.52
060300xx97100x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。) その他の手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 53 11.49 13.61 1.89% 70.08
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 46 8.22 8.98 4.35% 68.63
当科では、肝臓癌・胃癌・大腸癌・膵臓癌・胆管癌などの悪性疾患、胃十二指腸潰瘍・腸閉塞・胆管炎・膵炎・大腸憩室炎・憩室出血などの救急疾患、肝硬変・炎症性腸疾患などの慢性疾患に幅広く対応しています。
診断・治療については、消化器外科・放射線科との連携のもと、内視鏡、エコー、血管カテーテルなどを用いて安全かつ低侵襲な治療を心がけています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 108 3.78 3.59 0.00% 73.22
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 99 10.98 11.99 0.00% 76.02
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 なし 69 20.29 19.65 4.35% 80.06
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア2 56 12.88 15.12 5.36% 85.52
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 45 13.76 14.60 13.33% 78.44
肺がんはがんの遺伝子異常などの特徴に基づき、個別化治療が主流となっています。その為には気管支鏡生検による正確な組織診断と遺伝子変異検索などに必要な検体採取が欠かせません。当院では最新の超音波気管支鏡システムを導入し、安全で適確な気管支鏡診断を心がけています。また最近注目されているがん免疫療法は多彩な免疫関連副作用を引き起こしますが、当院では各診療科と連携して対処することができ、安全で有効性の高い治療を提供しております。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 106 7.75 7.40 0.00% 63.42
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 57 13.93 15.61 0.00% 72.53
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 43 5.47 5.56 0.00% 33.49
060020xx02x0xx 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2 なし 39 16.69 17.27 2.56% 75.31
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 22 7.68 8.98 0.00% 70.00
消化器外科は北摂2次医療圏の外科中核病院として、がん診療を中心に診療していますが、ヘルニアなどの良性疾患に対しても専門外来を設け、積極的に対応しています。平成29年の総手術件数814例、全身麻酔症例が629例であり、うち腹腔鏡手術は361例になされています。がんの手術は、胃がん57例、結腸がん65例、直腸がん24例、肝がん33例、膵がん15例、胆道がん10例でした。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 115 17.30 16.48 0.00% 73.08
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 58 25.52 21.28 1.72% 75.57
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし 55 16.29 17.04 1.82% 74.07
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等2 4あり 36 14.31 10.60 0.00% 80.06
130030xx99x50x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 5あり 定義副傷病 なし 27 18.52 13.89 0.00% 74.56
「非ホジキンリンパ腫」はリンパ球から発生する腫瘍の一種であり、年単位で緩徐に進行するタイプから、週単位で悪化するものまで、予後的にも病理的にも非常に幅広い疾患です。 化学療法のみで完治が目指せる数少ない腫瘍の一つであり、当科ではこの非ホジキンリンパ腫をのべ年間200-250件の方々を入院にて治療しているほか、外来化学療法室にても行っております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 119 7.50 7.31 0.84% 74.71
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし 43 6.70 5.75 0.00% 63.51
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病 なし 26 8.38 7.20 0.00% 71.08
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 24 10.04 9.73 0.00% 74.00
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 23 11.87 12.34 0.00% 72.74
当科における診療は尿路性器悪性腫瘍、尿路結石、下部尿路通過障害、上部尿路通過障害に対する手術が多くを占めております。最も多かったのは膀胱癌に対する経尿道的内視鏡手術でした。その他、尿路結石に対する経尿道的手術、前立腺肥大症に対する経尿道的手術が上位を占めています。尿路性器感染症のため入院を要した方も多数いらっしゃいました。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 80 2.46 3.03 0.00% 71.05
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 73 18.00 17.71 1.37% 84.64
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 58 3.45 4.62 0.00% 70.88
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 29 2.31 3.19 0.00% 72.59
050130xx99020x 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 26 28.08 24.77 23.08% 80.15
1)050050xx99100x
  虚血性心疾患(狭心症、無症候性心筋虚血、陳旧性心筋梗塞)の精密検査のために、1泊2日入院を原則に、冠動脈造影検査のみを行った患者さん。
2)050130xx99000x
  うっ血性心不全(急性心不全、慢性心不全の急性増悪)で緊急入院したが、超高齢や腎機能障害のために、心筋シンチ(SPECT)やカテーテル検査は施行せずに、標準的な心不全治療のみを行った患者さん。
3)050050xx02000x
  虚血性心疾患の原因となる冠動脈狭窄・閉塞の治療を目的にして、1泊2日入院を原則に、冠動脈ステントやバルーンで冠動脈狭窄を拡張した患者さん。
4)050050xx99200x
  虚血性心疾患の精密検査のために、1泊2日を原則に、冠動脈造影に加えてステント治療が必要かどうか虚血の評価をするために、FFR測定や血管内超音波検査を同時に行った患者さん。
5)050130xx99020x
  うっ血性心不全で緊急入院加療され、心不全の原因をより正確に診断するために、心筋虚血(冠動脈狭窄)や心筋障害の評価目的で、心筋シンチ(SPECT)を行った患者さん。
耳鼻いんこう科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 88 6.09 7.23 0.00% 61.25
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 72 6.68 8.01 0.00% 17.18
030428xxxxxxxx 突発性難聴 46 10.80 9.18 0.00% 59.13
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 45 5.11 5.48 0.00% 43.58
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし 26 9.38 9.45 0.00% 66.00
耳鼻いんこう科における入院は、手術が最も多いですが、突発性難聴や顔面神経麻痺に対してのステロイド治療や、扁桃炎、扁桃周囲膿瘍等に対しての入院治療も多くなっています。特に慢性副鼻腔炎の手術患者数は、大阪府下でもトップクラスです。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 81 6.48 6.18 4.94% 0.00
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病 なし 76 5.68 5.94 2.63% 1.21
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 50 7.20 6.32 2.00% 3.14
030270xxxxxxxx 上気道炎 34 3.65 4.84 0.00% 2.47
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 29 3.45 5.50 0.00% 4.45
妊娠期間短縮、低出生体重に関連する障害
 産科で出生した新生児のうち、在胎37週になる前に生まれた児、2500gに満たずに生まれた児は、低血糖、新生児黄疸などの
 リスクがあり、小児科入院 管理としています。
急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症
 呼吸困難、ぜいぜい、熱などの症状をおこす、ウイルス性または細菌性の気管支の炎症です。細菌性の場合には抗生物質で治療します。
喘息
 おもにアレルギーが関係する、気管支の炎症によって、気管支が狭くなる疾患で、呼吸困難をおこします。慢性疾患なので日常の管理が
 重要ですが、症状が強くなったときには入院管理をすることになります。
上気道炎
 いわゆるカゼの仲間の病気ですが、発熱、咳嗽などの症状が強い場合、入院になることがあります。細菌性の場合には抗生物質で治療
 します。ウイルス性腸炎下痢、嘔吐、発熱などの症状を起こす、ノロウイルス、ロタウイルスなどのウイルス性の腸管の感染症です。
 とくに年齢が小さいと脱水のおそれなどがあり、入院して点滴を続ける治療が必要になることがあります。

内分泌・代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 85歳未満 117 14.67 14.63 0.85% 67.07
100071xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 85歳未満 48 11.44 12.07 0.00% 64.94
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 あり 85歳未満 42 16.12 15.63 0.00% 71.55
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 18 18.39 13.57 11.11% 57.06
100071xx99x010 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり 85歳未満 16 10.94 12.49 0.00% 71.00
糖尿病について、重症・緊急から検診での軽症初回指摘糖尿病まで幅広く対応しています。糖尿病の方の手術や化学療法のサポート、糖尿病合併症治療についても常時行っています。2016年包括治療病院での全国集計では18位・大阪府下では8位の糖尿病症例数でした。重症糖尿病についてはインスリン強化療法(糖尿病を軽くする目的の一時的なインスリン集中治療法)を行い、可能な場合は血糖降下剤内服薬での退院を目指しています。年齢を問わず平均入院期間は平均14日です。一人暮らしが困難となられた高齢糖尿病では環境調整も含めて退院しておられます。また各種内分泌疾患の精密検査についても数日内での検査入院を行っています。
総合内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 84 21.37 20.83 11.90% 86.08
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 22 13.32 12.34 0.00% 77.91
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア2 20 11.35 15.12 10.00% 87.60
100380xxxxxxxx 体液量減少症 17 15.71 9.16 11.76% 78.88
070510xx99xxxx 痛風、関節の障害(その他) 手術なし 16 12.44 12.23 12.50% 81.38
総合内科では感染症を中心に特定の臓器に限らず幅広い疾患を扱っています。また原因臓器/疾患が特定出来ない急性疾患、不明熱などを多く担当しています。高齢化にともなって複数の疾患が併存していることも多く、老年医療もその役割の中心となっており、特に誤嚥性肺炎においては肺炎という臓器の問題としてではなく、全人的に捉えて多職種と連携して対応に当たっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 84 33.27 27.09 70.24% 83.42
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 50 27.16 25.09 8.00% 76.56
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 27 25.56 23.14 11.11% 70.19
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2 なし 26 25.15 21.70 19.23% 71.42
070341xx020xxx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 頸部 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方又は後側方固定等 手術・処置等1 なし 18 24.89 22.08 50.00% 74.72
平成29年度の手術件数は644件でした。人工関節は100件で膝関節が63件、股関節が37件でした。脊椎手術件数は頸椎が21件、腰椎が58件で、頸椎手術症例は麻痺例が多く、転院率が高かった。大腿骨近位部骨折手術件数は91件で人工骨頭が38件、骨接合術が53件で、高齢であることから転院率が高かった。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし 77 2.62 3.29 0.00% 76.88
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 29 3.83 8.50 0.00% 69.83
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 20 4.20 3.20 0.00% 66.45
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり 13 2.46 3.32 0.00% 59.69
180040xx97x0xx 手術・処置等の合併症 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 13 9.00 15.25 0.00% 49.77
・地域の眼科開業医の先生方や、当院の眼科と連携し、眼瞼下垂、眼瞼内反症をはじめとした眼瞼・眼窩関連疾患を数多く扱っています。
・下肢静脈瘤に対しては大伏在静脈が原因の症例は、高周波(ラジオ波)による血管内焼灼術をメインに施行しております(症例によっては静脈抜去術)。小伏在静脈が原因の症例は高位結紮術を主に行い、症例によっては外来で硬化療法を追加します。
・皮膚科と連携し、皮膚悪性腫瘍の迅速な診断、手術加療を行っています。その他様々な腫瘍に対しても手術加療を施行しております。
・腎臓内科と連携し、血液透析導入予定の方に内シャント造設術を施行しています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 42 11.43 12.34 4.76% 72.02
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし 35 15.46 19.01 8.57% 78.09
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 定義副傷病 なし 25 14.36 14.55 16.00% 74.36
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 25 17.20 12.23 8.00% 69.72
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2 なし 12 30.08 22.12 25.00% 64.92
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症
  急性腎盂腎炎のために入院となった患者さんを多く含みます。女性、特に高齢女性に多いですが、排尿障害が基礎にある高齢男性
  も含みます。
180010x0xxx0xx 敗血症
  腎臓内科に入院される敗血症の患者さんは、多くが急性腎盂腎炎に続発した敗血症です。腎臓は血流が多いため、急性腎盂腎炎
  になると血液中に細菌が入り込み敗血症に進展することが多いです。高齢で全身状態が良くない人も多いので、入院期間が長期と
  なる傾向があります。
110280xx99010x 慢性腎炎症候群 手術・処置2あり
  慢性腎臓病から血液透析が必要となった患者さんです。当院の透析室が規模が小さいので、血液透析の導入だけを行って、慢性
  維持透析は他の専門施設に紹介となります。血液透析導入目的だけでの入院は比較的入院期間が短くてすみます。
110280xx99000x 慢性腎炎症候群 手術・処置なし
  何らかの慢性腎炎症候群の検査や治療のために入院された患者さんです。ステロイド治療などを行う必要があったり、高齢で合併症
  があったりして、長期入院となる患者さんもおられます。
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群
  大量の蛋白尿が出て、低蛋白血症となり、浮腫や高コレステロール血症を起こした場合がネフローゼ症候群です。長期大量のステロイド
  治療が必要であったり、難治性の糖尿病性腎症からのネフローゼ症候群であったりして、入院期間が長くなる傾向があります。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 25 5.56 5.15 0.00% 72.80
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2 18 21.17 16.51 22.22% 68.17
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 12 28.83 16.95 50.00% 64.67
010155xxxxx00x 運動ニューロン疾患等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 16.09 14.40 9.09% 70.91
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 8.40 6.32 10.00% 66.20
【前庭機能障害】
  神経疾患の鑑別を行ったうえで、耳鼻科的評価をしていただきます。おう吐などの症状が強ければ安静を維持し、軽ければ早期退院を
  目指すなど症状に応じて対応します。
【脳梗塞】
  急性期治療は抗血栓剤及び、リハビリテーションを早期に開始します。食事ができない状態であれば点滴や経鼻栄養を行い、嚥下が
  できるようになれば、徐々に食事内容を上げていきます。急性期治療終了後は、必要に応じ回復期リハビリテーション病院へ速やかに
  紹介し、継ぎ目のない治療を行います。
【てんかん】
  抗てんかん薬により速やかに発作を抑制、治療します。できるだけ速やかに脳波検査を行い、病態の評価に努めます。
【パーキンソン病】
  運動機能、認知機能を総合的に評価し、必要に応じて画像検査を行い、パーキンソン病及びパーキンソン症候群の診断に努めて
  います。そのうえで、病態に応じた適正な薬やリハビリテーションにより、治療を進めていきます。
【脳脊髄の感染を伴う炎症】
  現病歴や神経所見から疑われた場合、速やかに脳脊髄液検査を行い、疑われる病態すべてに関し、遅滞なく治療を開始します。
  また自己免疫性脳症が疑われる場合には、研究機関に自己抗体測定を依頼します。けいれんや肺炎、尿路感染などの合併症に
  対しても、抗けいれん剤、抗生物質などの使用により全身状態の悪化を防ぎます。

産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120220xx01xxxx 女性性器のポリープ 子宮全摘術等 29 2.00 3.05 0.00% 39.28
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 26 6.81 6.37 0.00% 40.58
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 24 8.54 9.75 0.00% 34.38
120100xx01xx0x 子宮内膜症 子宮全摘術等 定義副傷病 なし 11 7.36 7.70 0.00% 40.91
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 10 8.90 9.91 0.00% 47.50
当科では子宮内膜ポリープ、良性卵巣腫瘍、子宮筋腫、子宮内膜症といった良性疾患を中心に手術を実施しています。子宮鏡下および腹腔鏡下手術を積極的に実施しています。
乳腺・内分泌外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2 なし 45 10.27 10.15 0.00% 65.49
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2 なし 35 7.83 6.37 0.00% 62.66
090010xx97x40x 乳房の悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 20 3.65 7.00 0.00% 63.35
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2 なし 19 11.00 11.45 0.00% 63.84
090010xx99x9xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 9あり 18 10.94 6.78 5.56% 77.67
新規乳癌手術は94例に97件施行されました。このうち両側乳癌症例は3例でした。術式の内訳は乳房部分切除術が37件、乳房切除術が55件、全乳腺切除/乳房再建術が5件(広背筋再建2件、人工物による再建3件)でした。乳房温存率は38%であり、乳房切除術の方が多い結果でした。初回の化学療法は原則として入院で行い、中心静脈ポートも適宜留置しています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 63 8.33 8.95 0.00% 72.14
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 40 9.28 11.73 0.00% 69.00
080190xxxxxxxx 脱毛症 13 3.00 3.60 0.00% 42.31
080090xxxxxxxx 紅斑症 - - 10.37 - -
080140xxxxx2xx 炎症性角化症 手術・処置等2 2あり - - 2.90 - -
当科では帯状疱疹、急性膿皮症(蜂窩織炎など)がそれぞれ第1位、2位の疾患である。 加齢に伴う免疫力の低下が誘因となっていると考えられる。
第3位の脱毛症は特に難治性である。 多発性、汎発性の病型に対してステロイドミニパルス療法を施行している。
第4位の紅斑症は重症の薬疹などの治療をしている。
第5位の炎症性角化症(乾癬)は本来難治性の疾患であったが、近年、著効を示す生物学的製剤が使用できるようになり、その治療のために患者数が増加している。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 28 9.89 12.35 3.57% 70.96
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13 12.00 10.04 0.00% 26.77
040200xx99x00x 気胸 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 9.14 - -
130030xx97x00x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 8.84 - -
160450xx99x1xx 肺・胸部気管・気管支損傷 手術なし 手術・処置等2 あり - - 11.22 - -
主な疾患は肺がんを中心に、気胸、縦隔腫瘤などです。また、あまり一般的な病院が診ないような膿胸なども診察いたします。基本的には、一般胸部外科領域の疾患であれば、なんでも診察いたします。月曜日の午後、金曜日の午後に診察をしておりますが、救急対応は適宜行っております。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 10 4.30 2.85 0.00% 80.20
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 10 4.90 7.31 0.00% 72.90
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 - - 6.63 - -
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 手術あり 手術・処置等2 なし 片眼 - - 7.96 - -
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし - - 7.38 - -
白内障手術は片眼1-2泊の短期入院を基本として、術後により良い見え方(Quality of Vision)を実現するために十分な術前検査と正確で低侵襲な手術を心掛けています。成熟白内障やチン氏帯脆弱などの難治例、また先進医療施行施設として多焦点眼内レンズを用いた白内障手術にも対応しています。水晶体・眼内レンズの脱臼例に対しては、主に眼内レンズの安定が良い強膜内固定術を行なっています。増殖糖尿病網膜症・硝子体出血・網膜剥離・黄斑上膜・黄斑円孔など、目の奥(網膜、硝子体)の疾患に対しては硝子体手術を行なっています。高速カッターを備えた硝子体手術装置にて、広角観察システムを併用して小さな傷口から手術を施行しています。緑内障は点眼で十分に眼圧が下がらない場合に手術を施行しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 61 16 23 64 12 32 1 7,6
大腸癌 45 34 57 46 31 39 1 7,6
乳癌 58 53 17 10 - 44 1 7,6
肺癌 32 - 38 192 78 41 1 7,6
肝癌 33 20 - - 26 151 1 7,6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院は大阪府のがん診療拠点病院の認定を受け、手術、化学療法、放射線治療と各種がん治療に力を注いでいます。
平成29年度より呼吸器外科が新たにスタートし肺癌の手術が出来るようになりました。
また放射線治療において前立腺癌に対し、正常細胞を傷つけずにがんに集中して放射線を照射するIMRT(強度変調放射線治療)が可能です。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 21 9.52 59.24
中等症 187 12.43 80.55
重症 32 21.09 83.06
超重症 - - -
不明 - - -
15歳以上で最も医療資源を投入した傷病名が040070(インフルエンザ、ウイルス性肺炎)、040080(肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎)に該当する症例が対象となります。 また重症度の評価は、A-DROPスコアを合計したものです。
A(Age):男性70歳以上、女性75歳以上
D(Dehydration):BUN 21mg/dl以上または脱水あり
R(Respiration):SpO2 90%以下(PaO2 60torr以下)
O(Orientation):意識障害あり
P(Pressure):血圧(収縮期)90mmHg以下
軽症:上記指標をいずれも満たしていない
中等度:上記指標を1つまたは2つ有する
重症:上記指標を3つを有する
超重症:上記指標の4つまたは5つを有する

当院では中等度の患者様が一番多くなっています。中等症、重症では、平均年齢が高いことから高齢者の患者様が多く、治療に時間を要していることが平均在院日数からわかります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 27 23.81 72.63 21.62%
その他 10 20.10 74.50 10.81%
脳梗塞関連の発症時期別に症例数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計。
当院では脳梗塞の患者様は発症3日以内の患者様が多くを占めています。
脳梗塞については、早期に治療・リハビリを開始し、リハビリ病院などへ転院を進めています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 等 857 0.43 1.01 0.00% 76.16
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 27 0.00 5.48 0.00% 67.89
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 12 0.25 4.17 0.00% 74.33
K2682 緑内障手術(流出路再建術) - - - - -
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない場合) - - - - -
白内障手術は片眼1-2泊の短期入院を基本として、術後により良い見え方(Quality of Vision)を実現するために十分な術前検査と正確で低侵襲な手術を心掛けています。成熟白内障やチン氏帯脆弱などの難治例、また先進医療施行施設として多焦点眼内レンズを用いた白内障手術にも対応しています。水晶体・眼内レンズの脱臼例に対しては、主に眼内レンズの安定が良い強膜内固定術を行なっています。増殖糖尿病網膜症・硝子体出血・網膜剥離・黄斑上膜・黄斑円孔など、目の奥(網膜、硝子体)の疾患に対しては硝子体手術を行なっています。高速カッターを備えた硝子体手術装置にて、広角観察システムを併用して小さな傷口から手術を施行しています。緑内障は点眼で十分に眼圧が下がらない場合に手術を施行しています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 273 0.81 1.34 0.00% 72.12
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 111 1.36 9.19 0.00% 76.25
K654 内視鏡的消化管止血術 65 0.82 12.82 4.62% 72.17
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 50 3.46 13.32 8.00% 81.46
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 41 1.24 7.17 0.00% 77.95
当科では、肝臓癌・胃癌・大腸癌・膵臓癌・胆管癌などの悪性疾患、胃十二指腸潰瘍・腸閉塞・胆管炎・膵炎・大腸憩室炎・憩室出血などの救急疾患、肝硬変・炎症性腸疾患などの慢性疾患に幅広く対応しています。診断・治療については、消化器外科・放射線科との連携のもと、内視鏡、エコー、血管カテーテルなどを用いて安全かつ低侵襲な治療を心がけています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 136 1.72 5.38 0.74% 64.62
K6335 鼠径ヘルニア手術 等 131 1.23 1.60 0.76% 69.73
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 46 3.39 9.41 0.00% 72.43
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 40 0.33 4.15 0.00% 34.43
K655-22 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) 31 2.29 14.10 3.23% 75.39
消化器外科は北摂2次医療圏の外科中核病院として、がん診療を中心に診療していますが、ヘルニアなどの良性疾患に対しても専門外来を設け、積極的に対応しています。平成29年の総手術件数814例、全身麻酔症例が629例であり、うち腹腔鏡手術は361例になされています。がんの手術は、胃がん57例、結腸がん65例、直腸がん24例、肝がん33例、膵がん15例、胆道がん10例でした。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(膝) 等 88 1.99 25.97 9.09% 73.91
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 65 5.37 22.83 56.92% 82.48
K0811 人工骨頭挿入術(股) 37 6.41 25.84 75.68% 81.86
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 29 3.62 26.83 20.69% 71.72
K0462 骨折観血的手術(下腿) 等 23 2.09 5.26 8.70% 50.87
平成29年度の手術件数は644件でした。人工関節は100件で膝関節が63件、股関節が37件でした。脊椎手術件数は頸椎が21件、腰椎が58件で、頸椎手術症例は麻痺例が多く、転院率が高かった。大腿骨近位部骨折手術件数は91件で人工骨頭が38件、骨接合術が53件で、高齢であることから転院率が高かった。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 120 1.26 5.64 0.83% 74.99
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 53 0.53 5.96 0.00% 69.75
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 28 1.54 4.07 0.00% 64.25
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 26 1.27 8.65 0.00% 73.15
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 24 1.25 10.00 0.00% 69.42
当科における外科治療は尿路性器悪性腫瘍、尿路結石、下部尿路通過障害、上部尿路通過障害に対するものが多くを占めております。最も多かったのは膀胱癌に対する経尿道的内視鏡手術でした。その他、尿路結石に対する経尿道的手術(レーザーをしばしば使用)、前立腺肥大症に対する経尿道的手術が上位を占めています。腎・尿管の摘出術の大半は腹腔鏡下(または後腹膜鏡下)におこなっております。
耳鼻いんこう科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 76 1.04 4.80 0.00% 17.99
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 50 1.02 3.88 0.00% 58.46
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 43 1.05 4.35 0.00% 64.88
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 22 0.59 4.27 0.00% 40.09
K319 鼓室形成手術 19 1.00 4.53 0.00% 57.58
耳鼻いんこう科領域の手術を数多く行っております。内視鏡下鼻・副鼻腔手術については、ご希望の患者さんには3泊4日の短期入院で手術を行っており、件数も大阪府下でもトップクラスとなっております。また、甲状腺、耳下腺、顎下腺など、頸部腫瘍の手術も、年間約40件行っております。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 59 0.17 1.66 0.00% 77.27
K610-3 内シャント設置術 32 0.31 2.53 0.00% 70.09
K617-2 大伏在静脈抜去術 18 0.67 2.67 0.00% 66.89
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) 18 0.22 1.00 0.00% 77.56
K2172 眼瞼内反症手術(皮膚切開法) 12 0.42 1.00 0.00% 64.50
・地域の眼科開業医の先生方や、当院の眼科と連携し、眼瞼下垂、眼瞼内反症をはじめとした眼瞼・眼窩関連疾患を数多く扱っています。
・下肢静脈瘤に対しては大伏在静脈が原因の症例は、高周波(ラジオ波)による血管内焼灼術をメインに施行しております(症例によっては静脈抜去術)。小伏在静脈が原因の症例は高位結紮術を主に行い、症例によっては外来で硬化療法を追加します。
・皮膚科と連携し、皮膚悪性腫瘍の迅速な診断、手術加療を行っています。その他様々な腫瘍に対しても手術加療を施行しております。
・腎臓内科と連携し、血液透析導入予定の方に内シャント造設術を施行しています。

産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K872-3 子宮内膜ポリープ切除術 等 38 0.11 1.00 0.00% 39.89
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 34 0.94 4.91 0.00% 40.88
K867 子宮頸部(腟部)切除術 22 0.91 1.00 0.00% 45.27
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 19 1.63 6.84 0.00% 35.26
K877 子宮全摘術 13 1.00 7.00 0.00% 54.00
①子宮内膜ポリープ切除術(K872-3)
 不妊症や不正性器出血の原因となる子宮内膜ポリープが対象です。静脈麻酔下で子宮鏡を用いてポリープ摘出術を行い、入院期間は
 2日間です。地域の不妊クリニックと連携して行っています。
②腹腔鏡下子宮付属器腫瘍摘出術(K8882)
 主な対象は良性卵巣腫瘍です。𦜝部から内視鏡を挿入し、下腹部に5mmの切開創を3か所加えて行います。入院期間は1週間です。
 異所性妊娠や卵巣腫瘍茎捻転などの緊急症例にも対応しています。
③子宮頸部切除術(K867)
 子宮頸部高度異形成異常の疾患が主な対象です。地域医療機関から紹介の子宮癌検診異常症例が多いです。脊椎麻酔下に電気
 メスを用いて切除し、入院期間は3日間です。術後管理は地域医療機関と連携して行っています。
④帝王切開術(K8982)
 対象となる産科疾患は、骨盤位、既往帝王切開後妊娠、既往子宮手術後妊娠、低置胎盤などです。胎児機能不全や母体の状況に
 より緊急的に実施することもあります。麻酔は脊椎麻酔(硬膜外麻酔も併用する場合があります)を実施します。入院期間は術後1週間
 です。
⑤子宮全摘術(K877)
 対象となる婦人科疾患は、子宮筋腫、子宮腺筋症などです。全身麻酔下で行います。開腹手術に加えて、子宮が大きくない場合は、
 腹腔鏡下手術を実施しています。入院期間は術後1週間です。
乳腺・内分泌外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 37 1.30 7.65 0.00% 66.65
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない)) 36 1.00 6.11 0.00% 62.31
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 27 0.00 2.44 0.00% 63.19
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 14 1.36 8.93 0.00% 65.29
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) - - - - -
新規乳癌手術は94例に97件施行されました。このうち両側乳癌症例は3例でした。術式の内訳は乳房部分切除術が37件、乳房切除術が55件、全乳腺切除/乳房再建術が5件(広背筋再建2件、人工物による再建3件)でした。乳房温存率は38%であり、乳房切除術の方が多い結果でした。初回の化学療法は原則として入院で行い、中心静脈ポートも適宜留置しています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 60 3.53 3.12 1.67% 72.30
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 14 9.29 14.07 0.00% 85.93
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 11 0.00 16.45 9.09% 74.73
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) - - - - -
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) - - - - -
1)K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他)
 多くの場合、外来患者さんが対象で、虚血性心疾患(狭心症、無症候性心筋虚血、陳旧性心筋梗塞)の原因となる冠動脈狭窄に対して、1泊2日入院を原則に、冠動脈ステントを留置して狭窄を拡張します。急性心不全で緊急入院された患者でも、心不全治療後の冠動脈造影検査で狭窄・閉塞が原因と判明したときは、同じ入院中に引き続き冠動脈ステント治療をすることで、患者さんの再入院負担がないようにしています。
2)K5972 ペースメーカー移植術
 めまい・ふらつきがある徐脈性不整脈(洞不全症候群、房室ブロック)に対して、恒久的ペースメーカーを局所麻酔で鎖骨下の皮下に植え込みます。外来患者さんの場合は、手術前日に入院、植え込み術後約1週間で退院です。急性心不全で緊急入院され、その原因が徐脈であると判明した場合は、心不全治療に並行してできるだけ早期にペースメーカー治療も同時に行います。
3)K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞)
 急性心筋梗塞で救急入院された場合は、来院後直ちに緊急冠動脈造影検査を行い、90分以内を目標に閉塞した冠動脈の再開通と冠動脈ステント留置による救命治療を行っています。
4)K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他)
 発作性上室性頻拍・心房頻拍・心房粗動・WPW症候群などの、突然脈拍が速くなる不整脈を、3次元のマッピング装置を用いて、特殊なカテーテルで根治する治療です。
5)K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺)
 心房細動に対するカテーテル治療で、4)よりも高度な技術が必要です。心房細動がカテーテルで治療できれば、脳卒中(心原性脳塞栓)の予防や心不全の治療に有効です。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 13 1.46 7.62 7.69% 72.46
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 13 6.77 4.23 0.00% 26.77
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) - - - - -
K5143 肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) - - - - -
K488-4 胸腔鏡下試験切除術 - - - - -
肺の腫瘍を中心に、胸壁、縦隔の腫瘍、また良性疾患で言えば自然気胸、膿胸などがメインですが、一般胸部の疾患であれば出来る限り対応していきます。
手術は胸腔鏡手術を第一として、低侵襲手術を心がけております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 19 0.19%
180010 敗血症 同一 48 0.47%
異なる 30 0.30%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 34 0.34%
異なる - -
この指標は、医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも発症率を減らすべきものとして、播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌感染症、手術・処置等の合併症について、医療資源病名と入院契機病名との同一性の有無を区別して、対象患者数と発症率を示したものです。 『同一』とは入院契機病名と医療資源病名が同じであることを指しています。また『異なる』とは入院契機病名と医療資源病名が違う事を指しています。

播種性血管凝固症群(DIC)では多くが入院後に発症していることがわかります。
敗血症は敗血症で入院される場合と入院後に発症する場合とに分かれており、敗血症で入院される方が少し多い傾向です。
手術・処置の合併症では多くが退院後に合併症にて入院していることがわかります。
それぞれの疾患において全体の発生率は1%以下であることがわかります。
更新履歴
2018.9.28
平成29年度 市立池田病院 病院指標 登録