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老人看護専門看護師

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稲野 聖子いなの せいこ

【専門領域】

 専門は、エンドオブライフ・ケアです。病気や認知症があっても、どのようにしたらその人が幸せを感じることができ、楽しい日々を過ごせるかを考えて患者さんと関わっています。老いや病が進行して回復が難しい場合には、本人の生き方を大切に、最期の時間をどのように過ごすことが最善か、医師、看護師、リハビリ、栄養士、ケアマネジャー等の医療・ケアチームで話し合いをしています。

【活動内容】

<実践>
 高齢者サポートチーム委員会、看護部の高齢者サポート委員会の一員として、チームメンバーやリンクナースとともに、入院前から退院後の外来まで継続的に関わっています。認知症を早期に発見して受診や介護サポートにつなげ、多職種で診断後支援ができる体制づくりや家族ケアに力を入れています。また、入院サポートセンターに所属し、高齢者の相談窓口の活動や市民向けの研修会を担当しています。

 

<相談(コンサルテーション)>
 入院後にせん妄症状が出て治療ができないとき、認知症の症状の対応に困っている家族や医療者、入院中に認知機能や身体機能が低下して生活に不安がある方には、医師、看護師、MSW、リハビリ、栄養士、心理士からなる高齢者サポートチームから、主治医や病棟看護師等に専門的立場からの助言をしています。

 

<調整>
 高齢者は治療や療養のために入院、外来、自宅、施設等を移動することが多いため、病院、施設、在宅で関わる専門職の情報共有の支援を行っています。また、エンドオブライフ・ケアが必要なときには、入院時、及び退院時の地域とともに行う多職種カンファレンス等を調整し、本人の意思を尊重した意思決定支援を行っています。

 

<倫理調整>
 倫理の四分割表を用いた倫理カンファレンスの支援等、臨床倫理の問題に関する教育、啓発活動を行っています。また、身体的拘束最小化チームのメンバーとして活動をしています。

 

<教育>
 認知症やACP等の高齢者医療や看護に関する研修会を看護師のラダー教育の一貫として、また病院の全職員向けに実施しています。現場レベルでは、看護師から相談があったときに、看護アセスメントや高齢患者のみかたについて指導し、看護の質向上に努めています。

 

<研究>
・稲野聖子(2021)認知症のある高齢がん患者の意思決定支援,鈴木みずえ編,パーソン・センタード・ケアに基づく急性期病院の高齢者看護 アセスメントフローで学ぶ,日本看護協会出版会:203-210
・稲野聖子(2020)第2章入院中の認知症高齢者への対応 ⑤BPSDへの対応,田中久美編,認知症高齢者ケア,メヂカルフレンド社:112-117
・稲野聖子(2020)第4章認知症高齢者へのかかわりの実際 ⑤BPSDへの事例②,田中久美編,認知症高齢者ケア, メヂカルフレンド社:189-191
・稲野聖子(2021)コロナの認知症対策の視点, 第32回日本老年医学会近畿地方会, 口演発表, 大阪
・Seiko Inano(2023) Effectiveness of Dementia Consultation in a Community-based Comprehensive Care System, IAGG Asia/Oceania Regional Congress 2023, Poster presentation, Yokohama
・稲野聖子(2023)認知症のACP, 口演発表, 第5回日本在宅医療連合学会大会, 新潟
・稲野聖子(2022)認知症専門相談への事例からわかる地域包括ケアシステムの実情, 口演発表, 第64回日本老年医学会学術集会, 大阪

 

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