CT(Computed Tomogram:コンピューター断層撮影)検査
CT検査とは、X線とコンピューターを使い(頭部・躯幹部・四肢)の断面を連続して撮影することで、身体の内部構造を精密に検査する手段です。その有用性から適用範囲が広く、依頼数の多い検査です。検査はほとんど苦痛を伴いませんが、息止めや体を動かさないなどの制約があり、また必要に応じて造影剤を使用して検査をする場合があります。
当院では2021年に最新の64列マルチスライスCT(SIEMENS社 SOMATOM go.Top)が導入され、超低線量撮影や造影剤の大幅減量が可能となり、患者様の負担を大きく軽減させることができました。腎機能が悪く造影剤をあまり使用できない患者様にも同等の画質を提供することが可能となっています。
造影CT検査とは
造影CT検査とは、造影剤という薬剤を静脈注射しながら検査部位を撮影するCTのことです。小さな病変や血管を詳細に描出することができ、病変部をより詳細に描出することができます。
新装置になり、造影剤を従来よりも30%減量することが可能となりました。これにより腎機能が悪い患者様にも同等の画質を提供致します。
ごくまれですが副作用(嘔吐、発疹、頭痛など)が起こることがありますので、誤嚥を防ぐため絶食をお願いしています。安全に検査を行うため、十分な説明と問診も行っています。
造影剤により肝臓内の病変が浮かび上がります。
造影剤量を従来から30%減らして検査を行っています。
減量しても以前と変わらない画質です。
少量の造影剤で大動脈を描出できます。
検査例
造影剤を使用し血管を詳細に描出するためのCT撮影(CT-Angiography)です。
脳動脈瘤や頸動脈プラークの診断に有用な検査です。
下肢血管の閉塞性動脈硬化症や、尿路結石・水腎症の診断にも有用です。
心臓CT検査は冠動脈の病変(狭心症や心筋梗塞、心房細動)の診断・治療に有用な検査です。
心臓の動きに同期させてスキャンし、心臓が最も止まっている箇所をAIが自動で解析して画像を再構成します。
これにより常に動いている心臓と血管を正確に描出することができます。
前処置として、検査前に脈拍を下げるお薬や血管を広げるお薬を内服して頂きます。
頭部CT
脳出血や顔面骨折の精査をします。
胸部CT
肺炎、肺がん、気管支拡張等の精査をします。
超低線量肺CTが可能となり肺がんスクリーニングに大きく貢献しています。
※全ての検査に適応されるわけではありません。
股関節CT
人工骨頭による陰影を抑えて骨折を問題なく診断できます。
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