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めまい

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耳鼻いんこう科でのめまい診療体制について

めまいの原因疾患は様々ですが、めまい、ふらつきを主訴とした患者における一般的な統計では耳性めまい(良性発作性頭位めまい症(BPPV)、メニエール病、前庭神経炎など)が約半数を占め、脳血管障害や脳占拠性病変によるものは約10%で、原因不明が約20%です。また、心因性や起立性調節障害によるものがそれぞれ数%程度認められます(市中病院での1,007例のめまい統計より、宇野ら、日耳鼻104: 1119-1125、2001)。

症状の強い急性期のめまい患者は、総合病院を直接受診したり救急搬送されることが多いでしょう。一方、クリニックなどの地域医療の最前線では、急性期を過ぎて日常生活は送れていてもすっきり治っていなかったり、月単位、年単位の長い症状経過の難治性のめまい患者がたくさん受診されていると思います。そして、多くの難治性患者にとって、めまいの原因や、めまいの種類がわからないことが不安症状を誘発する原因の一つとなっています。しかし、めまい症状は、内耳障害(三半規管、耳石器:図1)、小脳・脳幹障害、自律神経障害など様々な障害で発症するため、原因究明は容易でありません。

めまい原因究明のための検査について 

当科では、最新の平衡機能検査(Video head impulse test、RION社 vHIT ICS Impulse (図2)、 前庭誘発電位検査、Interacoustic社 Eclipse VEMP (図3))を含む、多くの神経耳科学的検査(重心動揺検査、ビデオフレンチェル眼鏡による眼振検査(図4))、電気眼振図検査(ENG、視運動性眼振を利用した小脳などの機能検査)、カロリックテスト(温度刺激半規管機能検査)、シェロングテスト(自律神経、起立性調節機能検査)、CTやMRIの画像検査などを用いて原因究明に努め、そして治療方針に役立てています。

(図1: 内耳の解剖)

(図1: 内耳の解剖)

(図2: vHIT 半規管機能検査)

(図2: vHIT 半規管機能検査)

(図3: VEMP 耳石器機能検査)

(図3: VEMP 耳石器機能検査)

(図4:ビデオフレンチェル眼鏡)

(図4:ビデオフレンチェル眼鏡)

治療について

薬物療法に加え、難治性めまいの適応例に対しては前庭障害リハビリテーションを当科専属の言語聴覚士が中心に行っており、同時にめまいの対処法の相談も行っております。BPPVに対しては浮遊耳石置換法、メニエール病に対しては通常の薬物治療に加え、難治例は中耳加圧治療、手術治療(大阪大学と連携)も検討します。検査で運動器障害、中枢性、心循環器性、心因性などの原因が判明した場合は適宜当該科へコンサルテーションいたします。

 

2020年8月から月曜日の午後に難聴・めまい専門外来の地域枠を新しく設けさせていただきました。

池田市、豊中市、箕面市、吹田市、川西市など近隣の方で聞こえやめまいでお困りの方は、一度かかりつけ医に相談の上、紹介状を持参し受診して下さい。

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