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看護部

不整脈治療

不整脈治療

心房細動アブレーションについて

頻脈性不整脈の根治的治療であるカテーテルアブレーションが日本で行われるようになって20年以上経ちますが、その間の進歩は目覚ましく、今では不整脈で困っておられる患者さまの大部分がカテーテルアブレーションの対象となってきていると言っても過言ではありません。当院においても、2017年に導入した3次元マッピングシステムなどの最新機器を用いて、特に、最も多い不整脈であろう心房細動についても安全にカテーテルアブレーション治療を行うことが可能になっており、現在は年間30~40例程度ですが徐々に増加しています。

心房細動は心不全に合併することも多く、その場合、洞調律の心不全患者さまと比べて治療に難渋することが多いと思われます。近年では、心房細動そのものを治療することで、心不全患者さまの予後が良好になることも示されてきております。また、心房細動を発症すると、認知機能が低下し認知症発症のリスクも増大することも示されております。心房細動に対して脳梗塞予防のための抗凝固療法が必要なことはよく知られておりますが、現在ではそれに加えて心房細動そのものの根治的治療も考慮すべきという考えが広まってきております。

心腔内エコーを用いた心房中隔穿刺

心腔内エコーを用いた心房中隔穿刺

3Dマッピングシステム(CARTO)を用いた肺静脈隔離術

3Dマッピングシステム(CARTO)を用いた肺静脈隔離術

カテーテルコンタクトの視覚化

カテーテルコンタクトの視覚化

アブレーション前後での心内心電図(肺静脈内電位の消失)

アブレーション前後での心内心電図(肺静脈内電位の消失)

ガイドラインの改定

エビデンスの蓄積や成功率・安全性の向上もあり、心房細動アブレーションについては2019年3月にガイドラインの改定版が発行され、それまでは薬物抵抗性ということが前提であったものが、今回の改定では第1選択としてのアブレーションがクラス IIaとされました。長期にわたり抗不整脈薬を内服し続けるよりはアブレーションを行ったほうが良いと考えております。また、心不全(低左心機能)の有無にかかわらず同じ適応レベルを適用することとされました。むしろ、心不全があるからこそ積極的にアブレーションを行う方向へ進んでいるように思われます。
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