肝細胞癌や転移性肝癌に対しての肝切除は、年間30例程度施行しております。
腹腔鏡下肝切除術は1991年に初めて報告され、低侵襲手術であることや短期的な手術成績が開腹手術に劣らないことが示されて、2010年に保険収載されました。当科においても、2010年より腹腔鏡手術を開始し、2019年までに118例の症例を経験しております。
再肝切除症例や多発症例なども、可能な限り腹腔鏡手術を検討し、最近では下図の通り半数以上の症例に腹腔鏡下肝切除術を行うことが出来ております。
池田市、豊中市、箕面市、吹田市、川西市など近隣の方でお困りの方は、一度かかりつけ医に相談の上、紹介状を持参し受診して下さい。
腹腔鏡下肝切除術において、肝硬変による肝臓の変形や腫瘍の局在、さらに再肝切除例では術後 癒着などにより、術中超音波検査での腫瘍同定に難渋することもあります。
ICG蛍光法は、肝細胞癌にインドシアニングリーン(ICG)が正常肝組織よりも長時間滞留することを利用した術中ナビゲーションであり、当院においても2019年から導入しております。ICG蛍光法は、腫瘍の同定だけでなく、肝離断面への腫瘍の露出を防ぐことにも有用であり、より確実で安全な手術の一助となっております。
肝細胞癌に対する腹腔鏡下肝S7部分切除術(再肝切除例)
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