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下肢静脈瘤について

下肢静脈瘤について

下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤は足の血管内の弁が壊れて血液が逆流することで、血管がコブのように膨らんだ状態のことを言います。

足のだるさやむくみ、夜間のこむら返りなどの症状が慢性的におこり、まれに痒みや色素沈着を伴う湿疹(うっ滞性皮膚炎)や皮膚潰瘍ができ、重症になることもあります。

下肢静脈瘤の症状について

まず、足の重さや疲れ感が感じられます。長時間の立ち仕事や座り仕事、運動不足などが症状を悪化させることがあります。
さらに、ふくらはぎの痙攣、腫れ、かゆみ、そして時には皮膚の色素沈着や潰瘍などが生じることもあります。

下肢静脈瘤の主な原因

1.遺伝的要因

下肢静脈瘤は家族性であり、遺伝的傾向が関与しています。
親や祖父母が静脈瘤を持っている場合、その子孫も発症する可能性が高まります。

2.妊娠

妊娠中に体重の増加やホルモンの変化が静脈瘤の発生を促進することがあります。
子宮の成長によって静脈に圧力がかかることも、逆流を引き起こす要因の一つです。

3.運動不足

運動不足は血液の流れを悪くし、静脈瘤のリスクを高めます。長時間同じ姿勢で過ごすことは、血液の循環を阻害し、静脈瘤の発症につながります。

4.加齢

加齢に伴って血管の弾力性が低下し、静脈弁の機能が損なわれる可能性が高まります。これにより、逆流が生じやすくなります。

5.生活習慣

喫煙や高脂肪食、過度のアルコール摂取など、健康を損なう生活習慣は静脈瘤のリスクを増加させる要因となります。

当院の下肢静脈瘤の治療について

当院では原因となっている静脈を抜去する大伏在静脈抜去術(ストリッピング)をメインに行ってまいりましたが、2018年2月からラジオ波による血管内焼灼術、2020年9月より血管内塞栓術での治療が可能となりました。
血管の状態により治療法は異なりますが日帰りの手術も可能となります。
 

池田市、豊中市、箕面市、吹田市、川西市など近隣の方で下肢静脈瘤がご心配な方、一度かかりつけ医に相談の上、紹介状を持参し受診して下さい。

形成外科

 

下肢静脈瘤に関するよくある質問

Q.マッサージは下肢静脈瘤の予防に効果がありますか?

下肢静脈瘤の症状の改善には効果があります。

Q.運動は下肢静脈瘤の予防につながりますか?

予防になります。

Q.下肢静脈瘤の予防のために日常生活で気をつけることはありますか?

適度な運動、バランスのとれた食事をとる(肥満、脂質異常予防)ことが重要です。

Q.日常、手軽にできる下肢静脈瘤の予防方法で効果的なものはありますか?

弾性ストッキングの着用(日中、動く時など)、締め付けの強すぎる下着の着用はさけてください。

Q.下肢静脈瘤の発症に年齢は関係ありますか?

40歳以上の女性に多く、年齢とともに増加します。

Q.下肢静脈瘤を放置した場合、どうなりますか?

下肢静脈瘤すべてに手術が必要ではありませんが、悪化するとうっ滞性皮膚炎を生じる可能性はあります。
また、難治性潰瘍を生じている場合は静脈瘤が原因となっていることもあるので、その場合は手術が必要となります。

Q.下肢静脈瘤は自然に治ることがありますか?

ありません。

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市立池田病院 072-751-2881