昨今、世の中では薬剤耐性(AMR)が問題となっています。薬剤耐性とは、抗菌薬の使用に伴って細菌が変化し、抗菌薬の効きづらくなることです。薬剤耐性菌による感染症は、有効な抗菌薬が少なく、治療が難しくなります。抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)では薬剤耐性菌対策として感染症患者さんの治療の支援を行い、1日も早く感染症が治り、退院できるよう主治医の治療のサポートを行っています。
構成メンバー:医師、看護師、薬剤師(専従)、臨床検査技師
専従薬剤師は、対象症例を抽出し、患者背景、感染症名、適切な抗菌薬の選択・投与量、細菌検査・画像検査の有無などを確認しています。 必要に応じて、主治医に薬剤変更の提案や培養提出の依頼などを行っています。
・血液培養陽性症例
・薬剤耐性菌検出症例
・特定抗菌薬(抗緑膿菌作用のある抗菌薬を含めた広域抗菌薬、抗MRSA薬、抗真菌薬)使用症例
・長期抗菌薬使用症例(8日以上)
・ICU入室患者
対象症例や主治医からの相談症例などをチームで検討し、その内容を主治医にフィードバックしています。
ASTミーティング
抗菌薬適正使用推進のため、年2回以上院内研修会を開催しています。
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