社会の高齢化や医療の高度化に伴い褥瘡発生リスクの高い方や褥瘡保有者が増加しているため、当院では、多職種で早期から褥瘡予防や治療に取組み早期退院を目標に活動しています。
また、他の医療チームと協働することで日常生活の質(QOL)向上も目指しています。
褥瘡とは、一般的には“床ずれ”とも言われており、一定の部位に一定以上の力が加わることによって生じる皮膚損傷の総称です。
褥瘡は、皮膚の摩擦・ずれ・圧迫といった局所的要因と栄養状態の低下、基礎疾患などの全身的要因が複雑に絡み合い動きや活動が低下した方に発症するため、創の状態もひとりひとり異なり個別性の高いケアや対策が必要となります。
当院の褥瘡対策チームは、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士、事務(医事課)で構成されています。
褥瘡対策チームの構成
週1回、チーム構成メンバーと皮膚・排泄ケア認定看護師が回診を行ない、病棟スタッフと共に治療内容や褥瘡対策を検討しています。個別性が高いポジショニングやシーティングは、褥瘡対策チームの理学療法士や作業療法士が患者を担当する理学療法士や作業療法士、看護師と連携し効率的でタイムリーな褥瘡対策を実施しています。また、管理栄養士が当チームと栄養サポートチームを兼任することで、タイムリーな情報共有と早期介入ができる体制を作っています。
◆評価・管理方法
定期的に褥瘡の有無や褥瘡危険因子、褥瘡ハイリスク項目、薬学的管理、栄養管理、動きについての評価を行い、対策の必要がある方には、褥瘡治療や予防対策の計画を立案しています。
また、褥瘡保有者が入院した場合は、「薬剤選択フロー」を使用すると直ちに治療が開始できる体制にしており褥瘡チーム回診時に治療効果を評価しています
◆マニュアル作成
褥瘡対策マニュアルは、電子カルテからいつでも閲覧できるようになっており、どこの病棟でも統一した治療や看護ケアを行えるようにしています。
◆教育・啓蒙活動
全職員を対象とした褥瘡研修や看護師のクリティカルラダーに対応した褥瘡研修を企画し開催しています。集合研修が難しい場合は、eラーニングやDVDを活用し褥瘡の治療やケアの教育活動を実施しています。
◆褥瘡予防用具について
体圧分散に必要なウレタンマットレスやエアーマットレスの選択基準を設け、褥瘡の治療やケアに必要な療養環境が提供できるよう、病院全体で対応しています。
褥瘡
日本褥瘡学会 「褥瘡について」
http://www.jspu.org/jpn/patient/index.html
診療科・部門
救急総合診療部
循環器内科
消化器内科
消化器外科
呼吸器内科
呼吸器外科
糖尿病・内分泌内科
乳腺・内分泌外科
腎臓内科
泌尿器科
血液内科
脳神経内科
小児科
産婦人科
整形外科
リハビリテーション科
耳鼻いんこう科
眼科
皮膚科
形成外科
麻酔科・ペインクリニック
歯科・歯科口腔外科
放射線科
放射線治療科
病理診断科
心臓血管外科
脳神経外科
小児外科
外来診察予定表
セカンドオピニオン外来
がん治療センター(大阪府がん診療拠点病院)
超音波診断治療センター
口腔ケアセンター
外来化学療法センター
乳腺・乳房再建センター
内視鏡センター
結石治療センター
糖尿病センター
人工透析センター
Copyright(C) Ikeda Municipal Hospital Rights Reserved.