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看護部

結石治療センター

はじめに

治療から再発予防まで尿路結石の総合的な診療を行っています

尿路結石症が対象となります。結石のある部位により腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石などに分類されます。特に尿管の結石はしばしば側腹部から腰背部を中心とした強い痛みをひきおこします。
 治療が必要な腎結石・尿管結石に対しては、ESWL(体外衝撃波結石破砕療法:外来で治療可能)のほか、TUL(経尿道的尿路結石砕石術)、PNL(経皮的腎結石砕石術)も行います。
 尿路結石は大変再発の多い疾患です。結石成分にもよりますが、概ね40%以上の再発率と考えられています。このため再発予防の指導にも取り組んでおります。日常生活上での再発予防には水分摂取、バランスのよい食事に気をつける必要があります。水分の補給は最も重要で、結石成分を問わず1日2リットル程度の尿量を保つことが再発予防の根幹です。

結石治療センター長井上 均

診療内容・特徴

腎・尿管結石

通常5mm以下の尿管結石は自然排石することが期待できます。痛み止め等の薬と水分摂取にて自然に石が出てくる事を期待した治療を行います 。
 ESWL(体外衝撃波結石破砕療法)とは、体外で発生させた衝撃波を、体内にある結石に集中させ、腎や尿管の結石を砕く治療法です。麻酔は使わず座薬の鎮痛剤を使用し、原則として外来で治療しております。治療時間は40-50分程度です。ESWLは砕くのみで破砕片は自然排石待ちとなります。複数回の治療を要する可能性があります。また、ESWLでは破砕できない難治性の結石もあります。
 TUL(経尿道的尿路結石除去術)とは尿道から尿管や腎臓内へ内視鏡を挿入して結石を細かく砕いて取り除く手術治療です。軟性尿管鏡およびレーザーを使用することにより、尿管結石から腎結石まですべての尿路結石に対して治療が可能となりました。腰椎麻酔または全身麻酔下に手術室で行います。入院期間は4-6日がほとんどです。
 PNL(経皮的腎結石砕石術)は多くの場合2cmを超える大きな腎結石に対して行います。腰背部の皮膚から腎臓に穴をあけ、内視鏡を挿入して観察しながら結石を砕いて取り除く手術治療です。TULと併用することもあります。全身麻酔下に手術室で行います。

膀胱結石

腰椎麻酔(または全身麻酔)下に手術室で経尿道的に破砕装置を用いて結石を破砕し、破砕片を摘出します。
泌尿器科

再発予防について

治療も大切ですが、予防もたいへん重要です。尿路結石は大変再発の多い疾患です。日常生活上での再発予防として水分摂取が最も重要です。結石成分にかかわらず1日2リットル程度の尿量を保つようにしましょう。  シュウ酸カルシウム結石の方には、蓚酸が豊富に含まれるホウレンソウ・タケノコ・チョコレート・紅茶の過剰摂取を控えていただく方が良いでしょう。これらの食品の摂取時にはカルシウムを同時摂取することで腸管からの蓚酸吸収を抑制することより、例えばホウレンソウにはちりめんじゃこを添える、紅茶を飲むならミルクティーにするなどの工夫もあります。
 結石成分や尿のpH(酸性度)や血液検査を見て、必要時にはクエン酸製剤や高尿酸血症の治療剤を処方することもあります。

施設認定

日本泌尿器科学会専門医教育施設

スタッフ

名前 役職 専門・担当 資格・認定・所属学会等 スタッフ画像
井上 均
(いのうえ ひとし)
主任部長 泌尿器科一般
前立腺がん
日本泌尿器科学会指導医
日本泌尿器科学会専門医
日本がん治療認定医
緩和ケア研修修了済
金城 孝則
(きんじょう たかのり)
主任医員 泌尿器科一般 日本泌尿器科学会専門医
日本泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
(泌尿器科領域)
泌尿器ロボット支援手術プロクター認定医
緩和ケア研修修了済

診療科・部門

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市立池田病院 072-751-2881